近年認知症という言葉をよく耳にするようになってきました。なんか最近忘れっぽいななんてことがあり、もしかしてと思うこともあるかと思います。また、日本では、高齢者を占める割合が非常に高いです。ここでは、学生を始め特に専門的なことは知らないけど気になる。実際に現場に出ている方で復讐になど色々な用途で見て頂けたらと思います。
認知症には、大きく4つのタイプが存在します。今回は脳血管性認知症の基礎などを紹介していきます。
脳血管性認知症とは
脳血管性認知症は脳血管障害に起因する認知症の総称であり、単一疾患ではありません。脳梗塞(血栓、塞栓)特に多発性脳梗塞型やビンスワンガー型が最も多いとされています。また、小さな病変が一個しか認められなくても認知症を呈することがわかっています。
症候
記憶障害は記銘と再生に時間がかかることが特徴です。アルツハイマー型認知症とは異なり、エピソード記憶は比較的保たれています。例えば、イベント(クリスマス会、誕生日会など)の詳細は覚えていなくても、イベントがあったことを覚えていることが多いです。
発症が急性で段階的に悪化します。接触性がよく人格は保たれています。ある程度病識があり、知能低下が不均一でいわゆる[ざるの目認知症(まだら認知症)]を示します。また、特に注意すべき点は無気力・無関心などと関連した社会適応能力の低下があります。これは、無為、閉じこもりなどを助長し、身体機能に障害がある場合は尚更のこと、心身ともに廃用症候群にいたる悪循環を起こす可能性があります。目立った周辺症状が見られない場合は、知らないうちに症状が進行していることもあり、脳血管性認知症の特性を理解した関わりが必要になってきます。
脳血管性認知症のまとめ
脳血管性認知症を特徴、精神症状、身体症状の順にまとめていきます。
特徴
・脳の損傷部位・程度によって麻痺などの状態像が異なる
・比較的保たれている部分と、そうでない部分がある(まだら)
精神症状
・意欲の低下
・感情失禁
・夜間せん妄など
・再発することが多く、しかもそのたびに段階的に悪化する
身体症状
・排尿障害、歩行障害、麻痺
・仮性球麻痺に伴う嚥下障害、構音障害
・パーキンソン障害など
参考引用文献
認知症の作業療法~エビデンスとナラティブの接点に向けて~
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