近年認知症という言葉をよく耳にするようになってきました。なんか最近忘れっぽいななんてことがあり、もしかしてと思うこともあるかと思います。また、日本では、高齢者を占める割合が非常に高いです。ここでは、学生を始め特に専門的なことは知らないけど気になる。実際に現場に出ている方で復讐になど色々な用途で見て頂けたらと思います。
認知症には、大きく4つのタイプが存在します。今回はアルツハイマー型認知症の基礎などを紹介していきます。
アルツハイマー型認知症とは
Alois Alzheimer(1864-1915)が記憶障害、見当識障害を呈してた女性(51歳)の剖検脳の神経病理学的検討を報告したことが初めてとされています。
神経病理学的特徴として、神経原繊維変化と老人斑、神経細胞の脱落、それに伴う膿萎縮により起こるとされています。
症候
初期症状として記名力障害がみられ、物を置いた場所を忘れる。同じ物を何度も買ってくる。最近の出来事が思い出せないなどのエピソード記憶の障害が目立ってきます。病気が進むにつれこれまで知識として保持してきたものの名前など、意味記憶も障害されてきます。全体的には「取り繕い」、「場合わせ反応」といった状態像を呈し、認知症がかなり進んでいても、普段から関わりをもたない人にとっては、本当に認知症なのか疑いたくなることもあります。
家族を高齢者施設に入所して、面会等で会って話してみた感じと施設の職員から言われることがなかなか信用できないなどのこともよくあります。また、せん妄、幻覚、妄想(物取られ妄想、嫉妬妄想など)が見られます。
その他、記憶障害の他にも失認、失行なども見られます。
アルツハイマー型認知症のまとめ
アルツハイマー型認知症を特徴、精神症状、身体症状の順にまとめていきます。
特徴
- 近時記憶・エピソード記憶の障害が強い
- 見当識障害
- 視空間認知の障害
- 失語・失認・失行など
- 場合わせ反応、取り繕い
精神症状
- 妄想(物とられ妄想、嫉妬妄想など)
- 意欲低下
- 易怒性
- 不安感
身体症状
- 麻痺や固縮(筋強剛)など局所徴候は見られないことが多い
- 終末期には錐体路症状が見られる
参考引用文献
認知症の作業療法~エビデンスとナラティブの接点に向けて~
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